依里に言われた言葉にグサッときていた。
それをピッチングのときに思い出して凹んだ。
「依里、メグミちゃんがキャッチがいい」
自分じゃない。
彼女は、自分をはずした。
一気に居場所をなくした気がして、愕然としていた。
そして今日。
家に帰ると、メールで【依里の家きて♡】ときたので行く。
途中でそのことをずっと考えてた。
でも、顔を見た途端にへにゃっと笑ってしまう。
ほんと単純だ。
ソファーでくすぐり合っていちゃついて(!?)、ベッドでお昼寝をした。
くすぐるときは、
「離れたくないのぉー」
とか言ってうまいこと横腹あたりに手を当ててくるんだけど、
「私もいま離れたくないねんかぁ」
なんて反撃すると、
「や、やっぱり手ぇつなぎたい気分やわぁー!!!」
とすぐに降参する彼女がかわいい。そしておもしろい。
ずっと寝て、ギューッとして、それからいつもの…
甘えてくる依里に、心のどこかが痛む。
でも、強く抱きしめていたかった。
離れていってしまうような気がして。
実際、また自分から離れて行きそうだったけど。
結局こらえられなくなって、ぐっとうつむく。
依里の腕が回ってきて「どうしたん?」と聞く。
どうしても言いたくなかった。
自業自得だと思ったから。
居場所が…ないと思ったから。
少し涙が出て、ちょうどリョウからメールがきたから返事をする。
そのままうつ伏せでいたら、依里が頬にキスをしてきた。
そう言えば自分が泣くときは、嗚咽がない。
ツ―と、勝手に落ちていく泣き方が多い。
逆に依里が泣くときは、結構声をあげて泣く。
とことん正反対だと思った。
自分が溜め込んでいたことを言うと、依里もちょっと目が潤んでた。
どうやら誤解だったみたい。
誤解さしたことにすごい罪悪感を覚えたみたいで、何度も謝ってくれた。
ちゃんと仲直り。
泣いたから、照れ隠しにイチゴオレを飲みに行った。
戻ってくると、
「イチゴオレの匂いがするー」
と言って顔を近づけてきた。
「飲んだからやん」
なんて笑うと、
「ちゅーしたらイチゴオレの味するかな」
依里はそのままキスしてきた。
ちょっとびっくりした。
それから、もっかい自分がキスする。
お母さんが帰ってきた瞬間だったから妙な気分だった。
そして、帰る時間。
起き上がって、依里はベッドに座って自分はソファーに膝立ち。
それから抱きしめ合った。
思いっきりギューっとされる。
それからパッと離れて、落ち着くヒマもなくキスされた。
一瞬触れて、それから長いキス。
そのとき、するのとされるのはやっぱり違うと思った。
めちゃめちゃドキッとした。
と言うかびっくりした。なんかそんなんばっか。
なんか今日は自分がすげー甘えてた。
「そんなに離れたくないの?」
とふにゃっとした笑顔で言われ、恥ずかしくて、
「…わからん」
なんて言いながらギュッとした。
依里もすごいギュッとしてきて、なんだか寂しさが増した。
わからない、は、イエスのサイン。
いつか気づくんだろうか。
もう気づいてんのかなぁ。
まぁいいか、今日はほんとにオトされるかと思ったよ。